スタッフより「ツール・ド・台湾出場」の報告とお礼

スタッフより「ツール・ド・台湾出場」の報告とお礼


<メカニック 谷内柊哉>
チームとしてツール・ド・台湾には2回目の出場となり、ステージや宿泊場所に若干の変更はあったものの、前回で得た経験を元に帯同しました。
海外遠征は様々な制限の中で準備が必要であり、持って行けるスペアパーツや予備車体を厳選する必要があります。起こりうるトラブルを想定し、出発前になるべく車体の整備し整えた状態で臨みました。
具体的には飛行機に積載する為に自転車用のトラベルバッグにパッキングしますが、逆さ状態になる為、油圧ブレーキの整備を全台数行いました。
ツールド台湾も国内で行われている「ツアー・オブ・ジャパン」や「ツール・ド・九州」の様なステージレースになりますが、ドメスティックではない参戦になりますので、レース期間中は大会側が用意するバスやトラックにより、車体や人員の移動が制約されるので、常にどうしておけば空白の待ち時間が無いかを考える必要があります。
自分やチーム主体の時間の流れでは無い点が難しいです。
今回は日本のチームも多く参戦しており、整備などの作業中も会話を交えながら、時には機材の情報共有など、有意義な時間を過ごしました。
レース中は練習中には起こらないトラブルが起きる事もあり、今回はそれに見舞われてしまい、危機的状況になりましたが現地の方々に助けて頂いて、何とか最終日まで全員が走り切る事が出来ました。
チームの目標には届きませんでしたが、急遽参戦が決まった金井選手含めて、全員が完走出来た事や、最終ステージでは現時点のチームの力を出し切れたと思える走りが見れた事は大きな収穫であったと感じています。
浮き沈みもあり難しいシーズンが続いている中でも、変わらず応援を頂き大変感謝しております。
改めてファンの方々やスポンサー様・サプライヤー様へこの場を借りて御礼申し上げます。

<マッサー 岩田侑己
レース2日前に台湾入りしましたが、移動時間が長く、初日は選手たちの体の動きがあまり良くない状態でした。
レース前日は、雨の中で選手たちは走りに行き、早めにトレーニングを切り上げ、体のケアを優先して次の日に備えました。
レース1日目から5日間、過度に緊張することもなく、メンタル的には安定した状態でしたが、寒さやウォームアップがニュートラルのみで、いつもより体が温まっていない状態でのスタートだったため、なかなか調子が上がらない選手もいました。
しかし、日が経つにつれて疲労は出てきましたが、身体の使い方や調子は徐々に上向きになってきたと思います。
ただ、疲労が蓄積されていく中で怪我のリスクが高くなるため、それが不安要素であることは間違いありません。
また、来週には宇都宮でのレースも控えているため、その間でどれだけ疲労や調子を一定に保つことができるかが鍵になると思います。
今回、マッサージ以外で初めて体験することが多く、ロードレースの裏側でスタッフがどれだけ大変な思いをしているかを実感しました。特に選手が使ったものを回収し、次の日に使える状態に整える作業は夜遅くまで準備をするので睡眠を確保するのに大変でした。また、補食などを知らない土地でスーパーマーケットを探して歩いて買い出しに行くのは大変でした。初日は雨の中、12Lの水と補食を満杯にした買い物バッグを持って帰るのはかなり大変でした。
レース2日目には外で食事をした際、選手とスタッフの洗濯物を持ちながら移動するのも大変でしたが、もっと考えて行動することで大変な思いをしないでいい方法に気づいたのは、レース4日目あたりからでした。
次回は、選手もスタッフももっと睡眠時間や自分たちの時間を作れるよう、事前準備をしっかりと行いたいと思います。
最後に、ツール・ド・台湾(TDT)が終わってみて、自分の課題がたくさんあることに気づきました。もし次回があるなら、それを踏まえて日常から改善し、準備していきたいと思います。

Tour de Taiwan 2025を振り返って
監督 黒枝美樹>

昨年に引き続き、2回目の出場を果たすことができたのは、日頃から応援してくださるスポンサー様、サプライヤー様、そしてファンの皆様のご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。

今回のツール・ド・台湾に向けて準備を進めてきた選手たちですが、シーズン初戦のレースで4名の選手が落車などの不運に見舞われ、一時はどうなるかと心配しました。しかし、選手たちは気持ちが途切れることなく体調管理に努め、最後まで走り抜いてくれたことに感謝しています。また、ルーキーの金井健翔選手も期待以上の活躍を見せ、今後チームの中心選手となることを期待しています。精神的にも強くなり、さらに成長してほしいと願っています。

ツール・ド・台湾を走り終え、チームの雰囲気も非常に良く、今シーズンのレースが楽しみになりました。チームは帰国後、自社イベントの運営を休むことなく行い、次戦の宇都宮で開催されるレースにも挑戦します。

今後も引き続き、皆様のご支援と応援を賜りますようお願い申し上げ、心より感謝とお礼を申し上げます。

監督 黒枝美樹

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