REPORT:コーユーレンティアオートポリスロードレース、バンクリーグ大分

8月6日(金)バンクリーグ、8月8日(日)コーユーレンティアオートポリスロードレースが無事閉幕いたしました。

別府競輪場で行われたバンクリーグではスプリンターチームとしての威信をかけ、絶対に負けられない戦いで見せ場を作ろうと、メンバー全員で鼓舞して挑みました。1チーム4人選出し、3ポイント先取した方が勝者となるスピード勝負。
先の広島クリテリウムでスプリント勝負を制した沢田桂太郎や黒枝咲哉がマークに合うことが予想通りマークに会う中、孫崎大樹を中心にポイントを重ねていきました。
1試合目チーム右京相模原、ヴィクトワール広島、 いずれも3対0で完封し、決勝は VC福岡との九州ダービー。日が落ちナイター仕様のバンクに突然の大雨で、一層ドラマチックな舞台に。1ポイント目を先取されるもその後、黒枝咲哉、沢田がポイント連取して最後は孫崎が勝負を決め、初代バンクリーグチャンピオンとなりました。

夜の競輪場を舞台にしたり、バンクの中心にVIP席を設けたり、とロードレースとは全く異なる楽しみ方ができるエンターテインメントとして、スパークルおおいたは今後もレースを沸かす存在として挑戦し続けます。

今回は、レース中の選手同士の音声を一般の方も聞けるよう、音声コミュニケーションアプリBONXのチャンネルを開放。レース最中の作戦内容やピットに戻ってからの声を直接お届けする、というユニークな体験を試験しました。


コーユーレンティアオートポリスロードレース
オートポリスサーキットフルコース(4.674km周回コース)
4.674km×25周
Total 116.85km
リザルト

Sparkle Oita Racing Team出場選手
・黒枝咲哉
・孫崎大樹
・沢田桂太郎
・小野寛斗
・宮崎泰史


■キャプテン 黒枝咲哉よりコメント
チーム結成後わずか8ヶ月で、地域密着型スポーツとして目標の1つであった「地元レースの開催」を実現でき大変嬉しく思っています。
目の前で九州、大分県のファン、自転車愛好家の方々にチームが走る姿を応援して頂き、結果はバンクリーグ優勝、ロードレースは孫崎が8位、宮崎が敢闘賞を残すことができました。

皆様のご支援や応援に感謝しかありません。本当にありがとうございました。

この大会を迎える中で、たくさんのアクシデントに見舞われ、その都度話し合いを行いました。
まずチームを結成した当本人たちの不調。代表の士揮に至っては、レースに参加することもできませんでした。黒枝士揮、咲哉2人とも1ヶ月前より原因不明の不調に悩まされておりその中で迎えるホーム戦。どうしようもない気持ちで悩む時期もありました。
登録人数が最低限の6人ですので、替メンバーがいない状況。どうにか調子をあげようとあらゆる手だてを尽くしましたが当日までに間に合いませんでした。
そんな状況でも、チームメイトはしょうがないし大丈夫と労ってくれ、さらに士揮の不参加を聞き1人少ない状況でも勝ちを狙う表情は変わりませんでした。

多くの方に支えられて実現する初のホーム戦だからこそ、特別なものにしようとチーム全員で話し合いを持ちました。その時キャプテンとして、見てもらうファンの方々に感動を届けたいと伝えました。結成当初に決めた「限界のその先に」というテーマを再確認し、ロードレース前日には「限界の1歩先、限界と思ったその後にもう1つ何かできないかを考えて欲しい」とつげました。
優勝することだけが感動を届ける、ではないというのも伝えました。
当然、優勝を狙って走り出すレースですが、その中で、ワクワク・ハラハラドキドキさせるレースをする、さらには、会場での地元チームとしても立ち振る舞いから感動の種はあると、チームの気持ちをひとつにして挑んだレースでした。

その中で、1番の成長を遂げたのが宮崎。
まだまだ荒削りな若手ではありますが、初の表彰台(敢闘賞)に選ばれました。
レースでは作戦通り、小野とともに序盤からレースを動かし、何度も果敢に逃げに挑戦。中盤は単騎で逃げ、チームをアピールする時間もありました。
最終盤までレースを動かし続けエースの孫崎を守り続けてくれました。
結果としてはDNFになったものの僕は感謝するとともに感動しました。
限界まで自分を追い込みその走り方を評価され敢闘賞を獲得。
プロになり半年で選手として急成長している宮崎。今後、優勝という感動を皆様と分かち合える選手になると確信しています。

もう一人感動を届けてくれた孫崎。
ダブルエースの沢田が突発的な身体の不調を訴え戦線から離脱、中盤以降アシストが1人しかいない状況で最後まで走り抜けてくれました。
最終盤残り数周でキナンレーシングチームの畑中選手が抜け出し、誰しもが1位が難しくなった思う状況で、無線に流れてきたのは「2位を捨てても1位を狙いに行っていいか」
という一言。そのまま集団内でレースを進めると2位を狙える状況にも関わらず、どの選手より限界を越えようと奮起していました。この状況でこの言葉を言える覚悟はこれからどのレースを走っても生まれる覚悟だと思っています。
最後まで表彰台の一番上を諦めず攻めの走りを続けました。

結果としてロードレースは孫崎の8位に終わりましたが、多くの方の心が動いたこと、そして今後への期待が寄せられていることが何よりの結果です。
地元のレースで応援の力が絶対的な力に変わりました。本当にありがとうございました。
今後も優勝の感動を一緒に味わっていただくため常に貪欲に勝利を目指していきます。
これからも応援と叱咤激励をお願いいたします。

黒枝咲哉


■監督兼GM 黒枝美樹よりコメント
今回の取り組みはコロナ禍の中でのチャレンジでした。
世間ではこの新しいウイルスを警戒するあまり、スポーツによる感動や悔しさ、楽しむことまでが悪であるような風潮があります。
私達は、その事にもチャレンジしました。
現代の新しいイベントのあり方、流石に現地でコロナ対策なくフリーで開催することはできなく、参加者の皆様には検査実施後の参加をお願いしました。
そして、インターネットを通じてサイクルスポーツの素晴らしさ、感動と楽しさを伝える事ができたのではないかと思っています。
目に見えないウイルスとの戦いですが、これからもイベント、スポーツ、チームのスタイルも探っていきます。
Sparkle Oita Racing Teamとして、いまできることして、チーム運営だけでなく、企画力、実行力、地域の魅力、地域との連携を着実に作っていきサイクルスポーツの発展に少しでも貢献できるように頑張りたいと思います。

黒枝美樹


バンクリーグRound1 in 大分


コーユーレンティアオートポリスロードレース

 

All Photo by Tanishiru (https://www.instagram.com/tanishiru/)

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